活動報告 はじめての選挙 政策編

”普通の人”である浜田泰友が何故30歳で市議会議員になったのか?
浜田泰友が何を訴え続けたか?聞いてくれた方も、聞けなかった方にも、この場で改めて説明する。
しかもとことん分かりやすく。

これが浜田泰友の政治家としての義務だと考えています。
初出馬の後に行ったA先輩との対談が、すべてを説明できると思いますので掲載します。


浜田泰友にとっての政治家のあるべき姿

A先輩:初めての選挙戦、ダントツの若さや徒歩で街宣したりと、TVの向こうでは見る光景なんだけど、魚津市では新しいものだったね。ついに新しい風が魚津でも吹いたかって感じ。そこで浜田泰友君の政治とは、どういうものか聞いていきたい。

いきなり苦言だけど、やはり政策が分かりにくかったと思う。「今の民主主義の行き詰まりを打開したいんだな」程度には分かるんだけどね。自分の周りにもその意見は多かった。

浜田泰友:本当にそこは反省点です。たくさんの方からお叱りを受けました。今日はしっかり説明させていただきます。

A先輩:改めて、浜田泰友君の持つ政策の真意とは何かを知りたい。
そもそも「若さで元気な街づくり!」とか「みんなが住み良い街づくり!」みたいな無難なフレーズ主体の候補者が日本では多いけど、なぜ愚直というのかな・・・こういう方向性でいったの?

浜田泰友:「政治家は政策によって選ばれるべき!」
私はそう強く思っています。自分の街の未来どの方向にもって行きたいのか?どうなって欲しいのか?人それぞれ違うはずです。その「政策」つまり「方向性」に賛同することで、議員が選ばれ、街の向かう道が決まっていくのが議会制民主主義のはずです。浜田泰友も政治家になろうとしたのだから、政策はもっとも時間を割いて考えたことです。

A先輩:従来のキャッチフレーズ主体の選挙では、自分なんかは「具体的にどうしたいんだろ?」って思ってしまう。

つまり「こういう街にしたいから、こうすべき」というヴィジョンと対策が見えない。
正直、政治家はどんな人でもいいんだよ。政策が共感できて実行力があれば。でも、政策の実現となると、年齢からくる経験のなさは否めないと思う。経験を積めばいい話だけど、勉強のためだけに4年間を過ごすのはおかしな話だよね。それについてはどうカバーするつもりかな?

浜田泰友:議員を長年やってこられた方、何かの業界で経験を長い間培ってこられた方と違い、浜田泰友は専門家といわれるようなレベルの知識は持ち合わせていません。けれど、それが強みだと思っています。「しがらみ」がないですから、誰の言うことでも耳を傾けられます。新しい考えもすんなり聞けます。だからいい意味で好き勝手言えます。「しがらみ」あったら言えません。「俺が支持してやったんだから、言うこと聞け!」って支持者が言ってきたら、政治家って弱いですよ。

A先輩:しがらみで身動きできなくなってるのが、今の日本そのものだからね。NPOや草の根運動といった今までのやり方と違う人々に、期待が集まるのは当然かもしれないね。

浜田泰友:浜田泰友が「普通の人」だけに、「普通の人」の声を是非聞きたいです。埋もれていた不満、アイデアの宝庫ですから。だから特定の地域や組織のためだけに、働くスタンスは取りたくありません。もちろん応援してくださった方々の声は耳に入りやすいですけど、見えない人の声を聞く努力こそ、議員にとって大事なことだと思っています。

浜田泰友議員の政策はこうして生まれた

A先輩:政策には「声を届けるしくみづくり」が柱になっていますが、これはどういう発想から出てきたものなのかな?

浜田泰友:友人と、政治や世の中について議論することが多いのですが、議論していていつも行き着くのは、

「こんなとこで言ってても・・・世の中変わんないよ・・・」

誰もが愚痴ったことあるのではないでしょうか?虚しいですよね・・・。
そこら中にこの手の話、そしていいアイデアがたくさんあります。ネットなどで情報を手に入れるのが容易になり、様々な研究事例や事象に触れるのが容易な社会です。若い人の方が情報を集めるスキルに長けてる部分は多々ある。多くの情報に触れられるのだから、好奇心も刺激されるし、さらに深い。

「若い人は勉強しない」なんて嘘ですよ。やる人間は明らかに増えているし、半端なくやってる。やらなきゃ将来困るという危機感を抱く世の中なんですから。

A先輩:確かに年配の方でも、今の若い人は物知りだと言う人もいるね。若い世代ですらネットを活用できる人とそうでない人の知的格差は大きいという研究データもあるし、今は意外なことに全世代の中で、若い人の方が本を読む傾向が強まっているという話もある。

浜田泰友:だから、これらの知恵を生かせる社会になれば世の中の閉塞感を打破する力になりますよ。そこで浜田泰友が思い至ったのが、若い人に限らず考えてる人の「『声を届けるしくみ』をつくればいいじゃん!」となったわけです。

A先輩:でも、市民の声を選挙で選ばれた議員が届けるという今の議会制民主主義だって、一応は「しくみ」のはず。それではダメなのかな?「若い人間が選挙に出るなり、議員に話もっていくなりすればいいじゃないか!」なんて言ってくる年配の方を目に浮かべてしまうけど。

浜田泰友:「みなさん、民主主義だから意見が反映されますよ」と建前はなっていても、「当選したら議員さん何やってるか分からないし、議員さんって何か近寄りがたい」って人は多いと思います。だから届く声、届かない声が生まれてしまいます。未来に渡って「声が届く」ようにするには、システム化するしかない。だから「しくみ」じゃないとダメなんです。

A先輩:確かに本当の意味での市民派議員がでてきても、そういう人は地盤や支援母体を持たないから、どうしても選挙に弱い。支持する候補者が落ちたら、黙らなきゃいけないのはおかしいしね。確かに「声が届く」システムを作ってしまえば、市民には心強いね。

浜田泰友:一番身近な「しくみ」は今もあります。町内会です。要望を町内会に話をもっていって、町内会の区長さんが地元の市議会議員にもっていって、議員が市役所にもっていって・・・。

遅い!遅すぎる!

それにどこかの段階で「町内だけの問題じゃない」となれば終わりです。町内会が地域コミュニティの核となっていくという方向性は、これからもっと推し進めるべきことだと思います。でも、現状では若い方や新興住宅地の方は、町内会に話にいくのですら、ちょっと勇気がいります。そして町内会は特性上、地域問題しか扱えない。これじゃ、ほとんどの人は自分の意見、内に溜め込んだままになってしまうのも仕方ありません。

A先輩:自分は比較的新しい住宅地の人間だけど、確かに町内会に話もっていくのって勇気がいるね。なんたって住んでいる地域の重鎮って感じの年配の方だからね。何かあると市役所に直接言った方が気が楽だったりする。しかし、どんな立派なこと言っても、市役所は一個人の意見は聞いてもらえない。まさに行き場がない。

浜田泰友:結局は、今の「しくみ」では、声がでかい人の意見だけ通る。こんなの「普通の人」にはたまったもんじゃありません。それじゃ市政や市役所だって市民のニーズなんて把握できないですよ。「普通の人」の声が市政や市役所に届けば、具体的な不満やアイデアがいっぱい集まるでしょう?市政や市役所は細かいデータが手に入って仕事もやりやすくなります。民間企業でお客様の意見をどんどん集めたがるのと同じです。

A先輩:確かに、最近の公的な存在への不信感は、我々市民感覚と違うところで動いているというところにあるね。「誰もそんなこと望んでないよ!」とね。そして「声のでかい」誰かが得してるんだろう、と思うと市民は不愉快でたまらない。普通の人のニーズを把握しないことには、今後も変わらないままになってしまう。そもそも伝える有効な手段がないんだから、泣き寝入りするか、田中正造のような人に期待するしかない(笑)

浜田泰友:だから市政や市役所は市民のニーズをもっと具体的に、もっと把握する術をもたないといけない。それを基に魚津市を作っていけば、どんどん市民の満足度は高まるはずです。これは企業で言う顧客満足度の考え方です。

最近よく言われるのは、議員や市役所も一種のサービス業だと。日本の企業のサービスはそうやって、世界一のサービスを築き上げてきたんですから。こう考えて浜田泰友の政策の柱は「声を届ける『しくみ』づくり」になったのです。

「声を届けるしくみ」はこうして実現する

A先輩:「声を届けるしくみ」が、今は少なすぎると。もっと必要だというのはよく分かる。では、その「しくみ」の具体的なアイデアはどういうものを考えているのかな?

浜田泰友:最初に「市政通信簿」というものを提案します。
まず、みなさんが市政を判断する時に必要なものは、『情報』です。議会で何をやっているのか?やりたい事が実現できなかった時はどうしてダメだったのか?今も議事録は誰でも読めるんですけど、文字ばっかで読む気失せていくし、「市議会だより」もうまく要約されてるとは思いますが、ちょっと人に読んでもらう冊子としては魅力に欠けると思います。まず議会で何が話し合われ、何が決められたのか?それを誰にでも分かるように形にしたものが、みなさんに知って欲しい『情報』です。

そして、その『情報』を基に、みなさんが「市政通信簿」を使って市政を評価する。そうすれば議員だって、自分のどの決断が支持されてるか、反対されているかが分かります。常に反省しながら、微修正しながら、自信を持って議員活動ができるはずです。

A先輩:でも、それは悪い側面もあると思う。政治家がポピュリズムに走るのではないかな?
どうしても市民の評価が低くなってしまう、しかし魚津の未来のために必要だという政策もあるはず。例えば財政再建をやることは、例えていうなら不健康な体を健康な体にする治療と同じ。しかしそのためには、我慢することは多々ある。つまり市民からすればサービス低下に映るかもしれない。そういう政策はどうしても市民の評価が低くならざるをえない。

浜田泰友:それは違うと思います。
もし市民からの評価が低い決断でも、魚津市の未来に必要な決断だという信念があるなら、議員は説明すればいいのです。とことん説明して理解してもらう。これも政治家の仕事だと思います。そのためにもみなさんに分かりやすい形で『情報』を出す。「よく分からないけど、なんか悪いことらしい」なんてことになるのは防がなきゃいけない。そうなるのは『情報』がないか、恣意的な『情報』しか出さないからです。ちゃんとした『情報』を手に入れた市民の声こそ市政の判断材料になる。

A先輩:確かに一見悪いことに映っても、説明を聞けば「なるほど!」となる政策は多い。日本の政治家や行政は自分達のやってることアピールするのが下手とはよく言われるね。「必死にやってるのに!」って言われても、普通の人は調べる時間もなければ資料もない。だから上手にアピールして市民がそれを評価すれば、議員や市役所のモチベーションにも繋がると思う。

A先輩:「政策のメリット・デメリットの提示」も政策に挙げているけど、わざわざこれは挙げなければならないことかな?政治家ならば当然のことじゃない?

浜田泰友:現実は耳ざわりのいい話をあげて、裏で市民を苦しめてるケースがあります。
誰だって何かを実現したい時、「良いことだけ」言います。一方、反対したければ「悪いことだけ」言います。でも、世の中そんな良いだけの話も、悪いだけの話もありません。政治もそうです。必ずメリットの裏にはデメリットがあります。良いことだけ言うのはだまし討ちです。悪いことだけ言うのも卑怯です。メリットばかり言って賛同集めて、後々デメリットで酷い目に遭うのは普通の市民です。デメリットばかり言って賛同を集めるのも、結局は人々の判断を誤らせます。

だから何をするにしてもメリット・デメリットを提示しなければいけません。それも分かりやすく。選択する際に一番大事な『情報』です。それを見て、市民は自分の意見を持つ。そして政治家を選ぶ。これは市民が政治家を選ぶという「声を届ける『しくみ』」の大前提じゃないでしょうか?

A先輩:「声を届けるしくみ」のアイデアとして、市民の不満・要望を聞く窓口、「市役所コンシェルジュ」というのを挙げているけど、これがあったら議員の必要性は低下しないかな?

浜田泰友:議員がみなさんの声を魚津市に届けるのは当たり前のことです。でも魚津市の人口46,000人の声をたった18人の議員が届けることなんて現実には難しい。ただでさえ「普通の人」にとって政治家は縁遠い存在なんですから・・・。

私はみなさんと同じ目線の政治家になる!という信念がありますが、やはりすべての声を吸い上げることは難しいし、私も他の人と同じく1日24時間しか与えられていません。この問題をどうにかカバーできないものだろうか?という悩みから出てきたアイデアです。

A先輩:18人の議員だけでカバーできない部分、そして「普通の人」も気軽に不満や意見を伝えられる場所が現在はないというわけだね。

浜田泰友:市役所が対応しなければならないのに、どこに聞いてよいか分からない話はたくさん存在しています。例えば、電話番号も、電話帳には課の番号が羅列されています。どこにかけていいか分からない。こういうのは窓口を一本化するべきです。さらに話をしても、意見がどう扱われたかは分からないまま。それは、やはり「声を聞くしくみ」がないし、「たった1人の市民の言ってること」と扱われるからです。

まずは専門の担当部署(市役所コンシェルジュ)が市民の話を聞いて、各部署と調整をしながら解決したり、回答を出す。こういうしくみがないと市民も困るし、職員も困る。

A先輩:なるほど。自分もこんな経験がある。
市役所に相談を持っていったのだけど、これがどこの担当部署とも言えない微妙な相談で、まずどこの窓口に行けばいいか分からない。とりあえず案内された部署に行っても、職員の方もはっきりと自分の仕事と言えない。お互いに困惑してしまった。これは市役所の職員の問題だとは思えなかった。これは窓口が一元化されていない。つまり「とりまとめ役」がいないからだと思った。

浜田泰友:このアイデア、ホテルのコンシェルジュからヒントを得ました。
ホテルのコンシェルジュとは宿泊客のあらゆる要望、質問に対応する「なんでも相談承り係」です。「決してNoとは言わない」と異名をもつ誇り高き仕事です。もちろん無茶な要求には、とことん説明してからNoと言いますけど。

これを市役所にも導入できないか?名づけて「市役所コンシェルジュ」。ちょっと舌噛みそうですね。まずは総合窓口の一元化。そして千葉県の松戸市役所にある「すぐやる課」といった即応体制にまでできたら最高だと思います。

今までは持っていきようがなかった話も、まずは市役所コンシェルジュへ。些細な不満や要望であればネットを活用しても構わないと思う。これがあれば市役所は住民の声にスピーディーに対応できるし、ニーズも把握できる。市民は不満を抱え込むこともなくなると思います。

A先輩:もし即応部隊としての市役所コンシェルジュができたら、市役所の花形部署だね。市民の立場からすれば、今までの役所へのイメージを覆す存在だから。そういえば松戸市の「すぐやる課」って、マツモトキヨシの創業者が松戸市長時代に導入したんだよね。急成長した企業の経営者らしい発想だね。


街頭で訴えたこと

A先輩:選挙公報やホームページを見て、ひとつ疑問に思ったことは、市民の方々の関心事は、テーマとしてあまり取り扱っていないよね。確かに「声を届けるしくみづくり」が実現すれば、あらゆる政策・行政サービスを効果的に動かせる原動力になることは分かるんだけど、それだけじゃ、市民生活が目に見えて良くなっていくイメージが沸きにくい。

浜田泰友:確かに、みなさんの関心事とは別の話なので、分かりにくかったですね。いろんな方からお叱りをうけました。でも、浜田泰友は大事なことだと思うのです。

ここが根の部分だぞと。

今回、言葉を尽くして答えたつもりですが、理解していただけたなら幸いです。もちろん魚津市が直面している具体的なテーマは街頭で訴えてきました。ひとつひとつ説明させていただきます。

浜田泰友:「魚津は、財政が厳しいと言いながら、本当に無駄遣いしてないのか?」
魚津市の借金は360億円以上。一方預金は約4億円あります。魚津市の財政状態は富山県で中位ぐらいですが、そもそも富山県の市町村はほとんど健全とはいえない財政状態です。節約できること、無駄遣いをやめなければ、最悪、夕張市のようにになるかもしれない。ただでさえ少子高齢化、人口減少の時代と、地方財政は今後も厳しくなるのは目に見えているのですから。

もちろん「公共事業」=「悪」のようなステレオタイプな考えの持ち主ではありません。また、とにかく支出を抑えて、収入(税金)を増やすという、極端な財政再建論者でもありません。必要なものに優先順位をつけていく。そして常に効率性を考えることが何より大事です。一度決めたことも、時代が変われば必要性は変わります。それを改めて整理しないと、無駄遣いにつながります。

A先輩:今でも、もう夢物語だよって言いたくなる計画があったりする。長大トンネル掘って道路作るとかね。時代が変わってお金がないんだから、優先順位もやり方の効率性も変えないとね。市役所が古いのは、行くたびに、ここまで改装しないのは大したもんだねえと思っちゃうけど(笑)

浜田泰友:時代に合わない税金の使われ方はたくさんあります。国レベルの問題になりますが、選挙も出馬してみて、びっくりしました。政策を知らせることにお金を使うのならまだしも、顔と名前だけを知らせるポスターや街宣車に多額の税金が使われています。

お金をかけないように、ネットを使いたくても、公職選挙法で選挙期間中は一切更新できない。優先してお金をかけるべきことは、市民の方が今必要としていることであり、生活が向上することです。そして子供の成長、将来の不安をなくすといった未来への投資です。

浜田泰友:「コミュニティバスはもっと様々な人が使える乗り物にすべきだ」
今は高齢者の方の足というイメージが強いですが、それだけではもったいないです。小中学生だって車を運転できません。児童センターや図書館の利用などに役立てることができれば、子供達の成長に役立てられます。バス網が発展すれば、いろんな場所に同じような施設を作る必要もなくなり、トータルで市の支出も減らせるかもしれません。列車ダイヤに接続させれば、主婦の方が通勤・通学のご主人やお子さんを駅まで送り迎えしなければいけない苦労が軽減できます。さらにお酒を飲みに行くために使えれば、市街地の活性化にもなります。

せっかく作ったコミュニティバスなのですから、運行開始当初に想定していた方だけじゃなく、どんどん利用者を取り込む方向にしていくべきではないのでしょうか?バス事業は都会でも赤字になるほど厳しい事業です。だから地方では税金やNPOによって運行するしかない。コミュニティバスがもっと便利になれば、利用者が増え、さらに税負担を減らすことにもつながるはずです。そのためにはまずは車を運転できない方、それから車を運転できる方に「乗ろう!」という気にさせる利便性向上と、イメージアップを図らなければなりません。

A先輩:確かに今のコミュニティバスは高齢者のためというイメージが強いね。それに駅前で発車を待つマイクロバスの列は、「部活の遠征にでも行くのか?」という自家用バスにしか見えない。他の自治体のコミュニティバスを見ると、身近な乗り物になるように、センスのいいカラーリングとかお洒落で高齢者に優しい低床バスを導入するとか、イメージアップの努力が見られるんだよね(現在は低床車とラッピングバスが実現しました)。魚津はそういった点が抜け落ちていると思う。「他もやってるし、要望もあるからとりあえず」という感が強い。「走ってます!」ってだけで、人が使うほど車社会での公共交通サービスは甘くないからね。

浜田泰友:最後に、タクシー業界にとっては、コミュニティバスは商売敵です。どうにか共生できる方法はないか?運行を委託するなど、しっかり考えないといけません。


まだまだ街頭で訴えたこと

浜田泰友:「政治家は魚津市全体のためのもの」
今の選挙はそれぞれの地域の代表が出馬するといった形になっています。確かに応援してくれている地域のために働くのは当然です。でも各地域の声を発信するのは町内会があります。町内会の活動を活発化させ、その声を市政や行政が真摯に聞く体制を整えればいい話です。

やはり政治家は魚津市全体の利益を考えなければいけません。もっとそこに力を入れて欲しい。地域の代表者というスタンスが、「どこかの地域に何かを作ったから、今度はこっちにも作る」に繋がってしまう。これが税金の無駄遣いになります。何か作ったら、それは魚津市民全員のものです。みなさんが行きやすい場所に作る、そしてみなさんが行きやすいような手段を整備すればいい話です。

A先輩:議員の力を使わないと、ちょっとした生活の不便がなかなか解決しないという現実があるからね。家の近所の危ない交差点にカーブミラー付けようと市役所に行った時も、かなり時間がかかった。議員通すとあっさり付いた。こういった小さなことは市役所がしっかり対応して、議員は魚津市全体のことに全力で取り組めるようにしないと、魚津市全体のための政策研究が疎かになってしまうよね。政治家になる勇気があるんだから、町内会長ではないんだと説得する勇気が欲しい。

浜田泰友:「市民にも嬉しい、魚津市にも嬉しい政策」
魚津市が何か施策を行うにしても、みなさんの協力が必要です。例えば、ゴミの削減やリサイクルの推進をはかるには、みなさんに手間をかけさせることになります。協力をお願いするのなら、目標値を達成できた時には減税措置を取るといったやり方があってもいいのではないでしょうか。誰だってお得なら頑張ってしまいますよね?市民も嬉しい、魚津市にも嬉しい。前例にとらわれず、もっと発想を180度変えた、新しいアイディアを出して行くべきです。ありきたりな発想では、この閉塞感をかかえた社会は変えられないと思います。

A先輩:「前例にない」「そんなの聞いたことがない」で、アイディアを潰すというのは市政・行政に関わらず民間企業ですらあることだね。失敗だけを恐れて、新しいことに何一つチャレンジできないのが今の日本の行き詰まりを生んでいると思う。既存のやり方でどうにもならないから、新しいことするしかないのに・・・。だから市政・行政にも新しいことへのチャレンジ精神が欲しいよね。新しいことには市民だって、希望が持てる。自分も参加しようという精神が生まれる。そういう気持ちの面での高揚だって期待できる。まさに市民参加型社会の実現には良いきっかけになると思う。

浜田泰友:「新幹線開業後に向け、全力で対策を」
遅くとも6年後に富山県に新幹線がやってきます。便利になる。産業が発展する。いいことばかりが言われています。もちろん発展する大きな要素にはなりますが、衰退への加速器でもあるんですよ。魚津はどうなるのか・・・考えただけで少し怖いことです。

A先輩:長野新幹線開業で、駅ができた佐久市は発展したけど、隣の小諸市は逆に衰退したのだよね。小諸市はそれまで地域の中心で、佐久市はそのお隣の存在だった・・・。魚津と黒部の関係によく似ている。新幹線の駅名に市の名前が付くだけで、すごい宣伝効果だからね。

浜田泰友:そうなんです。新幹線の駅はお隣の黒部市にできますが、あちらはYKKを中心とした企業群や宇奈月温泉、黒部峡谷と人とお金を引き付ける力がある。一方魚津は残念ながら弱い。このままでは魚津と黒部の立場は逆転するんじゃないかと、危機感を感じている人は多いと思います。新駅が「新黒部駅(黒部宇奈月温泉駅で開業しました)」という名称になっただけでも、黒部は全国区の知名度を得ることになります。別に黒部に対抗しようという考えじゃありませんが、魚津は必死にならないと。

A先輩:でも、魚津市は財政面の問題から大きな施策はできないし、土地の問題などから産業誘致もスムーズにできるとは思えない。新駅の名称にしたって、合併したわけじゃないのに「魚津」を入れろと言うのは、都合良過ぎだし。将来的に請願駅として「新魚津駅」を、あ・・・既にあるから「ニュー新魚津駅」を作るのもはさすがに新黒部との駅間が近すぎて無理だろうし。

浜田泰友:そもそも富山県を訪れる人や企業にとって、魚津市だ、黒部市だという行政区分なんて関係ないですからね。魅力がなければ黒部から一気に富山・高岡・金沢へ素通りされます。「黒部に駅ができるのだから、黒部市の問題」なんて、子供みたいに拗ねているようじゃダメなんです。あれは「新川地区の駅」として建設されるのですから、魚津市の駅でもあるのです。だから新川地区の市と町が連携して、産業育成・観光振興・交通網の整備をやって、新幹線開業でみんなが発展に結び付けられるようにしないと、魚津だけ貧乏くじ引くことになりそうです。これは魚津市だけでできるスケールの問題じゃないですよ。だから連携なのです。例えば、今、黒部市が中心になって観光プロモーターを呼んで、新川地域全体の観光振興をやっています。こういう連携をあらゆるジャンルに広げていかなければなりません。

A先輩:新幹線がやってくることは知っていても、もう6年先だってこと知らない人も多いし、乗らないから関係ないと思ってる人もいる。いい意味でも悪い意味でも大きな影響を受ける出来事。まさに「富山の夜明け」だよ。市民の立場からすると、開業後の街づくりヴィジョンが見えてこない現状に危機感すら感じてしまう。あと、どうも魚津と黒部は、いがみあう市民感情がある。どちらも富山市や高岡市のように、誰が見ても地域の盟主と呼べる街じゃないんだから、お隣同士は手を取り合っていかないと。

浜田泰友:まだまだ教育、地域医療、観光、北陸線の第三セクター化問題など、訴えたいことはたくさんあったのですが、1週間の選挙戦だけでは伝え切れませんでした。あんな小さなサイズの選挙公報で、伝えられるわけがない(怒)。選挙期間中のホームページ更新が法的にダメなら、マニフェストを配らせて欲しいですよ。選挙の時だけ情報発信する人間に合わせる法律ってどうなんだと。幸い市民の方々から選んでいただけたので、ホームページを含め、情報発信はとことんやっていくつもりです。

A先輩:ダントツで最年少の議員なんだから、既存の考えにとらわれないで欲しいし、市政で何が行われているか?を分かりやすく情報発信して欲しい。情報を発信し続ければ、声は返ってくるはず。これをとことんやって欲しいな。

浜田泰友:頑張ります!


※A先輩とは、魚津市在住の33歳。浜田泰友が学生時代にお付き合いのあった先輩。選挙後に再会し、A先輩が面白がって会話をボイスレコーダーで録音していたことから、文字に起こしてこのようなインタビューになりました。


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